健康レシピ

疲労気味のときに

野菜たっぷり、日頃の食事で予防しましょう!

働く人ほど気をつけたい血管系の生活習慣病

紀元前の中国では、食事のコントロールで病気を予防することを食医療法と言い、内科や外科的な治療より尊重していたとか。「周礼(しゅらい)」という儒教経典のなかに書いてあります。
漢方でいう「医食同源」の考え方もそこからきたもの。食事は毎日の積み重ね。台所の漢方医学にも目を向けてみましょう。
心筋梗塞や脳卒中などを起こす高血圧症や動脈硬化は、年をとるとふえる生活習慣病。
じわじわと進行し、自覚症状もあまりないので、初めのうちは気がつきにくいものです。
けれども、高血圧と動脈硬化が重なって、あるとき急速に悪化して死亡・・・という悲劇だけは避けなければなりません。最近問題になっている過労死の原因の多くもまた、これら血管系の生活習慣病といわれます。

食の薬効は、医者に処方してもらう薬のように、この病気にはこの食品と、すっきり言い切ることはできません。しかし、古くから経験的な裏付けがなされたものもたくさんあります。

今回の「具だくさん味噌汁」には、大根、さといも、にんじん、ごぼうなどの根菜類がたっぷり。
これらの野菜は食物繊維が多く、腸の健康に欠かせません。血中コレステロールを下げ、血圧降下作用もしられている生しいたけ、消化を促進する長ねぎも入っています。
春の七草のひとつのセリも。血圧降下に有効といわれています。

いろいろな素材が入ってボリュームたっぷり!具だくさん味噌汁

いろいろな素材が入ってボリュームたっぷり!具だくさん味噌汁

材料 (4人分)

  • 木綿豆腐 1/4丁
  • 豚肉もも薄切り肉 8g
  • 里いも 2個
  • 大根 1/6本
  • にんじん 1/4本
  • ごぼう 1/4本
  • 長ねぎ 1/4本
  • 生しいたけ 2枚
  • こんにゃく 1/4枚
  • 油 大さじ2
  • だし汁 4カップ
  • 味噌 大さじ2 1/2

作り方

  1. 豆腐はゆでて、豚肉は細切りにします。
  2. 里いもは皮をむいて1cmに切り、塩でもんで洗っておきます。大根、にんじんはイチョウ切り、ごぼうはささがきにして水にはなします。長ねぎは斜め切り、しいたけはそぎ切りにします。こんにゃくは手でちぎってゆでます。
  3. 鍋に油の半量を熱し、豆腐をほぐしながら入れて炒め、とりだします。残りの油を加えて熱し、豚肉を炒め、(2)を加えてさらに炒めます。だし汁を注ぎ、豆腐をもどし、煮立ったら中火にしてアクをとりながら15分程度煮ます。
  4. 味噌の半量を(3)の煮汁で溶いて加え、5分程煮ます。味をみて残りの味噌を加えます。

ポイント

  • 里いものぬめりとアクをとるために、皮をむいたら、手で塩こさじ1をすりこんでぬめりをだし、水で洗い流します。または、4~5分程度ゆでて水洗いをしておきます。
  • いろいろな素材が入っているため、アクがでてきます。こまめに取り除きましょう。

ワンポイントアドバイス

ワンポイントアドバイス

素材のおいしさが汁に逃げてしまわないように、油でサッと炒めてマクを作ります。豆腐は野菜と一緒にいためると、水がでてしまうので別々に炒めます。

ワンポイントアドバイス

味がよくしみこむように、みそは2回にわけて入れます。火を通しすぎると味噌の風味がなくなるので、入れ終わってひと煮たちしたら、火をとめます。。