屋久島の自然の恵み

屋久島の自然の恵み

“ブルブルブルブル・・・・・・”プロペラ機が鹿児島を離れ、南西諸島を30分ほど南下すると、山々が重なりあう島が見えてきました。世界遺産の自然の大地 《 屋久島 》 です。海に挟まれたけわしい崖の海岸や砂浜、そそり立つ山々に見え隠れする渓谷や河口の広がり、ユスラヤシの葉が揺れる亜熱帯の人里には、庭先にバナナの房がぶら下り、四季を問わずブーゲンビリアが赤紫の花を咲かせます。そんなトロピカルイメージを持つ屋久島の自然環境は、ここでの暮らしに大きな恵みを与え続けてきました。
ここではその自然がもたらす様々な恵みをご紹介します。

屋久島の森の恵み

屋久島の自然の恵み

屋久島では、山頂付近では10,000mmを超す雨が降ると言われます。山に降った雨は、その途中屋久島の森の木々やコケなどを通り、海に流れます。この島を流れる川の水は、水道法の基準値の10分の一の値をクリアする水です。

屋久島の自然の恵み

霧もよく発生するので、根から水分を補給する代わりに、空気中の水分からも水を吸収することが出来ます。よって、木の幹には、多くの種類のコケやシダ・それ以外の植物などが着生しています。

屋久島の自然の恵み
このコケに根を張る植物も多く見ることが出来ます。
(ヤクシマミヤマスミレ)
屋久島の自然の恵み
森に入ると、大きな切り株の上では植物群落を形成し、天然の盆栽のようになっています。
屋久島の自然の恵み
この樹は枯れたように見えますが、まだ、右上の葉は緑であるので、枯れてないことがわかります。このように、樹上のちょっとしたスペースにも他の木々の種が落ちて発芽している様子が屋久島の山の中で散見されます。
屋久島の自然の恵み
杉にシャクナゲが着生しています。