綜合療法 食
綜合療法 “食”の考え方
美味しいから、好きだからは健康への危険信号

日本の食生活はとても豊かになっています。しかし、ただ嗜好にまかせて食していたのでは栄養の偏りが生じて、知らず知らずのうちに健康を損なうことになりかねません。
特に気をつけたいのが、肉類、卵、乳製品、白砂糖など栄養価が高いと言われる食品の摂り過ぎです。高カロリー食品の摂り過ぎは動脈硬化、心疾患、高血圧、アレルギー性疾患、肝機能低下などの病気を引き起こしかねません。
東洋では古くから「食べ物が血となり肉となる」と言われていますが、どれが身体によく、どれが悪いのかを正しく知ることが大切なのです。
いつも美味しく。でも栄養のバランスも考えて。

主食
日本人は昔から米を主食としています。しかし白米の殆どが精米されているため、身体に役立つビタミンB群やビタミンE、ミネラル、酵素類の多くを失っています。そこでこれらの成分をバランスのとれた副食で補うことをお勧めします。
副食
特におすすめできるものに野菜、海草、豆類等の植物性のものがあげられます。三大栄養素(脂肪、たんぱく質、炭水化物)をはじめ、各種ビタミン、ミネラル、酵素類などが十分に含まれているからです。
よく噛む。これが消化の第一歩です。

よく噛むことは口にしたものを細かくやわらかくするだけでなく、唾液に含まれた酵素が食物を消化しやすい糖分に変える働きを行います。
腹八分目、肉体に必要な量と質を考えて。

正しい食物を取ったとしても、食べすぎ、飲みすぎては、やはり悪い結果がでます。食物の必要量は、性別、年齢、体格、体質、運動量、運動状態によって異なりますが、どんなときでも腹八分目が最適です。
旬は健康によいものです。(身土不二)

自分の住んでいる土地に近い範囲で、その季節ごとに採れた自然のものが、その人にとって一番適した食べ物だという考え方です。
何でも丸ごと食べる。(一物全体)

玄米、玄麦、豆類などの種子類は、新しい生命のものとなる必要な栄養を全部備えたものです。これらは1つの生命体と云えますが、この完全な生命体を、体内に取り入れることこそ、栄養の基本原理なのです。野菜ならば葉から根まで、魚は頭からシッポ、そして骨ごと丸ごと食べる、という考え方です。