屋久島の自然の恵み

屋久島の自然の恵み

“ブルブルブルブル・・・・・・”プロペラ機が鹿児島を離れ、南西諸島を30分ほど南下すると、山々が重なりあう島が見えてきました。世界遺産の自然の大地 《 屋久島 》 です。海に挟まれたけわしい崖の海岸や砂浜、そそり立つ山々に見え隠れする渓谷や河口の広がり、ユスラヤシの葉が揺れる亜熱帯の人里には、庭先にバナナの房がぶら下り、四季を問わずブーゲンビリアが赤紫の花を咲かせます。そんなトロピカルイメージを持つ屋久島の自然環境は、ここでの暮らしに大きな恵みを与え続けてきました。
ここではその自然がもたらす様々な恵みをご紹介します。

屋久島の自然の恵み
茶畑と愛子岳

屋久島では、今でこそ日本一早いお茶として栽培出荷されていますが、昭和30年代は自分の敷地や畑に植え、自家用として摘み取っていました。茶畑といえば整然としたものを思い浮かべますが、地元の人に言わせると、昔は、選定などせず、普通に育てていた為、木が大きくなると摘み取るのが大変だったと懐かしく話されておりました。

屋久島では今も茶畑以外にも、大きくなった茶の木がいたるところに見られその名残が覗えます。茶摘は3月下旬、「栗田早生」の一番茶から始まり、4月中旬を最盛期とし4番茶に当たる11月の秋冬茶(シュウトウチャ)を最後に、茶の木は休眠期を迎えます。ここ屋久島では温暖な気候のおかげで3月の早い時期から11月までと長い時期摘み取ることが出来ます。

屋久島の自然の恵み
お茶の花

お茶はツバキ科の植物で、花もツバキに似ていますが、白くて2~3cmと小さい可憐な花です。
屋久島では10月から1月頃まで見られます。