■江戸時代より使用されてきた生薬ガジュツ
ガジュツは熱帯アジアを原産とするショウガ科植物の根茎で、中国明時代の生薬研究の書「本草綱目」にも上薬として収載され、古来より珍重されてきました。
わが国への渡来の歴史ははっきりしませんが、関ヶ原の戦いで猛将としてその名を馳せた薩摩藩主島津義弘公が、1603年(慶長8年)種子島家の十六代当主種子島久時公にガジュツの薬方を伝授したとの記録があります。 以来、明治に至るまで種子島・屋久島の重要な産物(御禁製品)としての扱いを受けていたことが諸文献に明らかにされています。
その後屋久島の民間薬として細々と使用されてきたガジュツは、昭和8年初代柴昌範社長の手により胃腸薬 恵命我神散の主薬として世に送り出されるに至り、ふたたび屋久島の重要な産物となりました。
■優れた成分を含む屋久島のガジュツ
ガジュツの薬効は精油にあります。屋久島ガジュツはその精油を多く含み、特にシネオール・カンファーなどの殺菌、防腐作用を持つ芳香成分であるモノテルペン類と、最近の研究で優れた抗炎症作用を持つことが解明されたデハイドロクルジオンをはじめフラノゲルメノン、フラノジエノン、クルツェレノンなど、薬効の主役とも言えるセスキテルペン類の含有量が高いことが明らかになってきました。恵命堂は今後も薬効の高い屋久島ガジュツの研究を、現代薬学的視点から深めていきたいと考えています。
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